奨学寄附金の募集
【京都企業の皆様へ】 CSR活動で『宝が池の森』を、鹿の食害から守ってください。 |
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パンフレット | 『宝の方舟』プロジェクト パンフレットダウンロード |
はじめに | ●「京都議定書」採択の地である「宝が池」は、五山の送り火の「妙」「法」がある場所としても知られており、公園は市民の憩いの場になっています。池には多くの鳥が集まり、周辺の森は散策に利用されています。4月上旬にはコバノミツバツツジが咲き誇るなど代表的な都市近郊林として親しまれています。
●しかし、近年は、マツ枯れに加えて、ナラ枯れも生じ、土壌流失が始まっています。そのうえ、とうとう鹿が棲みついてしまったことから、鹿による食害がおきています。また、シイ、ソヨゴ、ナンキンハゼなどの特定の樹種のみが勢力を拡大しており生物多様性が急速に失われ始めています。 ●食害から森を救うには、鹿の個体数を減らすか、鹿の森への侵入を防ぐしかありません。宝が池の森は市民公園ですので、狩猟による捕獲は難しいです。結局、防鹿柵を設置することにより鹿の侵入を防ぐしか手立てがありません。 ●小規模な防鹿柵を多数設置する方法が有効であり、防鹿柵で守られた区域では、本来の植生が様々に復活し始めています。 私たちは、小規模な防鹿柵で守られた区域を、ノアの方舟に例えて、『宝の方舟』と呼ぶことにしました。 |
寄付の内容 | ●奨学寄付金は、1セット40万円です。 ●複数の企業様が共同して1セット分を寄付することもできます。 ●奨学寄付金は、防鹿柵の購入、設置・補修・撤去費用、スポンサー企業名を記した看板の作成、報告会用の配付資料の作成等に用います。 ●奨学寄付金は、所得税法上の寄付金控除の対象となる特定寄付金又は法人税法上の全額損金算入を認められる指定寄付金として財務大臣から指定されています。 |
基本的な考え方 | ①【積極的防除】野生動物がいるのが健全な森林であり、被害があるのが当たり前と考え、野生動物と人間の営みとのバランスを保つために、積極的な防除を推進します。 ②【小規模防鹿柵】下層植生の保護・維持とシカとの共生をはかるため、小規模な区画をフェンスで囲う防鹿柵を複数設置してシカ食害対策に取り組む、スポット防除を実施します。 ③【AF規格】シカが防鹿柵内に侵入するパターンは主に4つあります。 1)下からの潜り込、 2)乗り越え 3)穴あ、 4)飛び込み これらの侵入を防ぐために、森林で効果的と高く評価されているAF規格の防鹿柵を用います。 ※指導・監修:京都大学 高柳 敦 先生 |
実施方法 | ①【設 置】一辺が約10m、周囲長が40~50mの小規模な防鹿柵を設置します。 第1期分として、4セットを計画しています。 防鹿柵には、スポンサー企業名を記した看板を表示します。 ②【モニタリング】防鹿柵の内外の植生の変化について、少なくとも4年間は継続調査をします。 調査内容は、シカの食害の有無、ナラ枯れ等による枯損状況、下層植生の生育 状況、萌芽更新の状況、実生発生の状況、土壌流失の状況などです。 ③【補修・維持管理】シカが防鹿柵の中に無理矢理侵入しようとするため、防鹿柵の補修・維持管理 は不可欠です。地形等の条件に応じて適切に設置し、点検、補修を継続的に実 施します。 |
設置場所 | |
主催 | 京都府立大学森林科学研究室 |
協力 | 「宝が池の森」保全再生協議会、京都大学、京都学園大学 |
お問い合わせ | 京都府立大学 生命環境科学研究科 森林計画学研究室 田中
TEL:075-703-5629 E-mail:tanakazu@kpu.ac.jp ※お問合わせは、なるべく E-mailでお願いします。 |